国際交流団体紹介
ねあがりカライダスコープ
寄稿:広報ボランティア 村本 睦子さん
能美市を中心に活動する「ねあがりカライダスコープ」は、地域に在住する外国人留学生や企業研修生などと交流して、国際的視野を広げることを目的に設立された団体です。
12月19日(日)の11時から根上学習センターで「笹の葉寿しと五平もちを作って、国際交流しましょう。」をテーマに、同団体主催のボーダーレスパーティが開催されました。
当日お迎えした講師は、寺井町在住の上出美智子さん。総勢20名の参加者に、笹の葉寿し・五平もちの作り方を教えて頂きました。参加者は、地元の方と中国・ベトナム出身の企業研修生です。今回の参加者は、鉄工所で研修を受けている外国の方が多く、全員「男性」です。
日本の郷土料理を食べるのではなく、作るところからスタート。講師はあくまでサポート役に徹し、研修生のみで調理します。笹の葉寿しを慣れない手つきでおにぎり状にすることから始めました。とまどいながらも、講師の的確な指示の下、研修生の皆さん、だんだん面白くなってきたのか、徐々に会話や笑みも増えてきました。いよいよ、桜エビを飾る段になると、地元の人から「じょうずやね〜」「きれいにできとる。」など、大好評です。
笹の葉寿し作りが一段落すると、次は、五平もちづくり。まずは、電動もちつき機で、普通のお米につなぎとして小麦粉を入れて、もち状にします。初めてもちつき機を見るのか、研修生は興味津々に機械を見つめます。さらに、もちを作っている間に、たれを作ります。くるみの粉とゴマをすりばちで摺るのも、やはり初体験。もちがつき上がったら、適量をはかりで計って平たくし、竹の平串にさしこみ、窓際に置いて乾燥させます。
笹の葉寿しと五平もちを調理している一方で、地元の方と外国の方が共同で作っていた豚汁もできあがりました。机に、五平もちを焼くホットプレートと飲物、豚汁、笹の葉寿し、持ち寄った手作りスイーツを並べていよいよパーティの始まりです。
ねあがりカライダスコープの代表・谷口氏は「毎年1回ボーダーレスパーティを開催し、11回目になります。昨年は、約30名の方が参加し、講師に池坊の方を迎えて“松飾りづくり”をしました。 企業研修生の研修期間は3年間ですが、その間に、地域交流をすることで、お国に帰ったとき、この取組みで感じたことを話してもらいたいです。 彼らは、ちょっとした外交官の役割ですからね。研修生にこういう場に参加してもらうには、企業の方の善意とこちらの熱意が必要です。様々な誤解や苦労があります。 しかし、“活動をやめることは簡単ですが、続けていくことこそが大切”と思って、活動しています。」 と国際的視野を草の根で広げていく意気込みを語られました。
同団体は、他にも「書き損じはがき」を集めることでラオスの子どもたちの就学を支援する活動を2000年から始め、20名ほどの就学実績があります。 250枚の書き損じはがきを切手に換え、支援金とすることで、1年間の就学支援になるそうです。最後に「ぜひ、書き損じはがきを送って下さい」と谷口氏のメッセージです。
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笹の葉寿し作りを楽しむ企業研修生 |
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